ROSES...


ああこんな所で俺はなんでうろうろしてるんだろうと後悔をする。



「魔術師さん? 昼真っからこんなとこでうろうろですか?」


どうでもいいことに後悔にふけっているとクルクル巻き毛のカワイイ女の子、リーアちゃんが話しかけてきた。30(ちょっと過ぎ)のオッサンがこんな花屋で昼真からウロウロしてるのは目立ちすぎたかな。変装でもしてくるんだったなそれよりも、

「お花を買いに来てくれたんですか?」

無垢な笑顔で尋ねられるこっちの身にもなってくれ!おじさんノックアウトだよ。本当は花は花でも違う花が欲しいんだけどね。断られたらショックで寝込むから!オジサンハナイーブナノデス

「いやね、バラを一本だけなんだけどさ(仕方ないからね)」
「お買い上げありがとうございますっ。 ところで彼女さんに上げるんですか?そのバラ」
「いやいや、そう思う〜?オジサンにそんな相手いないのよ、うん。 そろそろしたいんだけどね結婚」

「ふーん・・・そうですかぁ。意外だなぁ、相手がいないって」
「ハハハ、ありがとう自信ついちゃったかも」
「自信なんかつかなくてっもいいです。十分かっこいいんですもん」
「いやぁマジでオジサンすっごいうれしいー!(キモ)」

リーアちゃんは優しいわ、いや本当。 あ、あれ、リーアちゃん先まで目を合わせてたのに突然そらして何頬染めてんの!赤くなってるよ・・・・・マジで。


「じゃあ、さ。リーアちゃんは?結婚相手の希望とか」
「んー・・・・・そうですね、100日間毎日バラを一本買って行く人ですね(笑顔)」
「・・・・・商売上手だね(笑顔って何!?笑顔って)」

いや、ありがとうございます。じゃないよリーアちゃん 褒めてないから。(残念!)