○月○日
かっこいい。でも皆さん(同じクラスの竹中さんや、星加さん)からは、寧ろブサイクだと言われてました。そんなことないのに。
○月×日
「おい、宮元、おまえ寝るなよ」
「は!」
「起きたかー? 寝顔かわいかったぞー」
「先生ー。それセクハラでーす」
「すまん! 訴えないで」
南さんの機転ある? 突込みに乗った先生のかけ合いで、クラスの中が笑いの渦に吸い込まれる。先生の、気を取り直して授業をするぞと言う声が寝顔を見られた所為で、赤面する私の中で遠くに、いってしまう。今日の先生の授業は集中できなかった。あしたはこんなことありませんように!
○月△日
「おはよう、宮元さん」
「お、おはよう(誰、この男子)」
今日は意外と早く学校へ着いた教室に行くと違うクラスの男子が来て、おはよう、宮元さんといって帰っていった。わざわざ・・・・・?
学食で先生がしょうゆラーメンを食べてた。明日はそれにしてみようか。
○月□日
今日は学校帰りに竹中さんと、星加さん、源さん、真名縁君(まなぶちって読む。読みが難解です)、森君とでカラオケに行って帰ってきました。真名縁君に好きな女子が居ると言うことが分かり、かなり盛り上がりました。私は南さんだと思います。真名縁君はちょっとかっこよすぎる男子だから、事件になりそうです。
○月☆日
思ったとおりです。事件です。それも大事件。女子が休み時間ごとに真名縁君がキャーキャーつって騒いでます。そんなに真名縁が良いですかー、君たち。
今日は久々に先生の授業が受けられて幸福ですと思ったら、出張です。残念。
○月○日
「おー。宮元元気か」
「はー」
「この間のテスト、おまえ点よかったな。がんばったんだなー、えらいぞ」
「そうですかありがとうございます」
「・・・もっと嬉しそうにしたらどうだ」
「考えておきます。ではさようなら」
「おう」
・・・・・もっと愛想良くしてみよう。
×月×日
月が替わって初めての登校日。今日も早めの登校でがんばってきました。
「先生!」
職員室の戸を思いっきり開けたら、先生が
「宮元か、朝から元気だな。先生は朝弱くってだめだー」
「お、おはようございます」
「おはよう、宮元」
「宮元さん、おはよう」
「あ、おはよう樋口くん」
初めて挨拶が出来たのが先生でよかった。樋口君が嫌いと言うことではないけれど。樋口君はあの、朝にわざわざ教室へ来て挨拶してくれた男子だ。顔は、それなりに、うん。かっこいいと思う。あれから、樋口君はこうやって朝、教室に来てはホームルームまで話す中になった。
「宮本さんは甘いもの好き?」
「樋口君は」
「僕はそうでもないかな」
「そっか。私は好き・・・かなあ?」
「曖昧だねー」
「う〜ん。和菓子系は好きだけど、洋菓子はちょっと」
「クリームが苦手?」
「うん。樋口君も?」
「少しね」
×月△日
樋口君から最近出来た和菓子屋に一緒に行かない? 出来れば○日にと誘われました。人生初のデートかもしれません。高校生にもなって淋しいー!
×月□日
「おはよう」
「お、おはよう・・・」
「どう? ○日の予定は? なんかある」
「特には・・・・・」
「うん! じゃあ決まりだ」
今日の樋口君はちょっと強引な気がしました。帰り、先生と話して帰ろうと思ったら、竹中さんと森君と真名縁君につかまり公園に連行されました。
「おい、宮元」
「も、も、も、森君なに!」
「みっちゃんキョドリすぎ」
「竹中さんまで!」
「ひま」
「じゃあ何でここにいんの真名縁」
「竹中、それは暇だから」
「そんなことより、みっちゃん樋口と最近言い感じじゃん」
「聞きたかったの? そんなこと」
「もちろん!」
「一緒に和菓子屋に行こうって」
「やるじゃん。でオッケーよね? もちろん」
私がウンっとうなずくと森君が初デートが和菓子屋ってどうよって笑い出した。
「だまれ森」
「ゴメンナサイ、宮元サン」
×月☆日
今日は学校が休みちょうつまんない。明日の服装どうしよう。
×月○日
「まった?」
「僕も今来たところだから」
「よかった。うん」
それから和菓子屋に行って私は和菓子を買って、樋口君はみたらし団子を買った。それから水族館に行ってペンギンとか、ワニとか、鮫とかをみた。
「ねえ、宮元さんってイルカ好きじゃないの?」
樋口君が何でこんなことを聞いてきたのかと言うと、私が、イルカショーの間中無表情に近い顔でいたからと思う。
「うん。実はね」
「ワニとか、鮫のほうが好きだったり・・・」
「あ、そうなんだ」
「うん、でも、私ちょっと変ってるって言われるから、その」
「僕は宮元さんらしくて好きだよ」
好きだよだって。てへっ
×月×日
「宮本さんらしくて好きだよだって。ラブラブじゃん」
「森ウザイ。マジウザイ」
「だって気になるじゃん! 冷やかしたいし! 星加もそう思うだろ!?」
「何で私に振るのウザイ」
「ハッ冷たい!」
今日は学校に来たとたんに森に屋上へ連行された。星加さんは何時もと変らずクールにマニキュアを塗っている。それにしても先生にいろいろあって話していない。さみしい。
「オトコのこと考えてる。樋口以外の」「え!?」
「は、お前樋口がいんだろ。マジスか、星加姐さん」
「誰が姐さんか」
「いてぇ」
ふざけてた森の頭に星加さんの強烈な拳骨が飛んだ。
×月△日
「先生は鮫好きですか」
「は? 宮元なんだ、その質問は」
「私は、イルカや亀より鮫が好きなんで、先生はどうかなっと」
「そんなに先生のことが気になるんだな、宮元は」
「はっ! 違います! 違います! 訴えますよ先生」
「そうだよな、宮元には樋口がいるんだもんな〜」
「!!!!」
「あははは、照れない照れない」
結局、チャイムが鳴って先生は教えてくれなかった。
×月□日
「宮本さん、一緒に帰ろうか」
今日は樋口君と、途中まで一緒に帰ってきました。樋口君は英語が得意で先生の教科はとても不得意でした。勉強がそれほど得意ではない私は、先生の教科だけは必死で勉強して唯一、私が得意な教科だといったら、樋口君はあの先生は苦手みたい、僕と苦笑いで言った。
×月☆日
「好きです」
「はあ」
「僕はあなたのことが好きです」
「はあ」
「その、返事はその内聞かしてもらったら良いので」
校舎の裏で告白された、樋口君に。
×月○日
「先生・・・」
「お、宮元元気ないじゃないか? どうした」
「私、先生が好きです」
「み、宮元」
「もちろん冗談です」
「・・・・・」
「・・・・・」
「先生は、鮫は好きですか」
「鮫より、宮元が好きだぞ」
「え!!」
「もちろん冗談だ」
「先生・・・・・」
できるならの個人授業をうけてみたいよ
あなたはせんせい、