あたしは仮初めでいき続けるなければ、それ以外に生きれない。と思う。決っして汲みすることができず、根ずくことが適わず・・・・・。
かりそめをとめ(仮初め乙女)
燃えているのだ、ゴウゴウとうねり声をあげて。あたしは愛しくて、愛しくて堪らないものを見つめて、終いには、我慢できなくなってゴウゴウとうねる。時々、その愛しいものに手を遣る。撫でる。愛撫する。(どう考えたってその行為を我慢することなんて、出来ないのだ)
うっとりしながら思い描く。
愛して愛して愛して愛して!愛したい、あたしはいっその事、そのものを食べてしまいたい衝動に駆られ、何度も何度も何度も夢想。そして、骨の髄まで消化して仕舞いたい、消化するのだ、何度も。味わいながら。
でも、あたしにはそうする勇気はどうやったって残念ながら出ないので、思い描くだけなのだ。いつまでたっても。
こいういうのは、本当は望んでは無い。あたしには出来っこない。やるまえから、チャレンジする前から諦めていることなのだ。逆に、あたしはいつも何度も何度も何度も何度も何度も何度も、彼の人に食べられて、終う。だからあたしはいつも偽者というか、泣いていたりするけれど、あたしは全然そんな素振りを見せなくて(むしろ悦ぶように、義務のように)、冒険を積極的に避けてる。
そして、あたしの未来、それは如何なるものなのか、捨てられる、彼の人に? 予想がつかなくても常に、胸のうちに薄ら寒く漂っている。それは、突然重くなったり大雨を降らしたりもする。
彼の人の腕の中でたぶんあたしは死んでしまう。ぐちゃぐたになる。
(それこそあたしの本望。ずっと望んでたもの)
でも、そうするまえ、そうなるまえに去っていってしまうのだ、捨てられる。あたしのすべてを奪って、私の魂を奪って、大切なものすべて、人生、過去、未来、なにもかも(呼吸の仕方さえ)。
あたしは生きていく気がなくなるだろう。
ああ、どうすればいいの?こんなにも辛かったの?
せめてあなたがいてくれたら。
(さようなら私はもうすぐしんでしまうの)